教室への想い、生徒たちへの想い・・・
- 2013年10月26日
- バレエ
今日は私がFairyBalletStudioをオープンした経緯と生徒たちへの想いを書こうと思います。
今通ってくれている生徒さんやそのご家族、これから通おうと思っている方にも是非読んで頂きたくブログに書かせて頂く事にしました。
少しだけ長くなるかも知れませんが、お時間のある時にゆっくり読んで頂けたら、私のことや生徒たちとこんな想いで接しているんだ、というのが分かって頂けると思います。
まずは私自身の事を少し書かせて頂きますね!
小学生に上がる前に自分からバレエがやりたい!!と親に言い出したのですが共働きだった両親は送り迎えが出来ないという理由から、ずっと首を縦に振ってくれませんでした。
小学3年生になり、一人で電車に乗って通うことを条件に始めさせてもらったクラシックバレエ。
行きかえりはもちろん、私の親は自分の事は自分で出来る子にしたかったのでしょう。
子供の頃から一度もお団子すら結わいてもらったことがありません。
発表会の日もそれは一緒。本番の綺麗なお団子も小学3年生ながら自分でやらなければなりませんでした。
それどころか楽屋にすら一歩も入ったことがありません。
身支度や衣裳の管理、メイクまで全て自分でこなさなければならず、小さい頃は周りのお友達にお母さんとお父さんいないの?
とよく聞かれていました。
でもそうやってなんでも自分でやってきたことで今となっては助かっていることや、良かったなと思うことが沢山あります。
昔とは世の中も変わり、親御さんが安心できる環境がなかなか無いかも知れませんが、失敗しても出来そうなことはどんどんやらせてみることは子供の成長にとってとても必要な事だと思います。
そんな私も高校を卒業する頃、進路に悩んだ時期がありました。
もともと保育士さんになりたいとずっと思っていましたが、踊ることが大好きでこの頃にはコンクールや教室外の公演などにも出ていたので本当に悩みました。
でもその中の選択肢にバレエの先生になる。という選択肢はまだありませんでした。
保育士になるかバレリーナになる!この2択。。。
そんな時、教室の先生がアシスタントをやらないかと高校生の私に声をかけて下さいました。
人の踊りを見ることは自分の勉強にもなりますし、自分が長年身体で学んだ事を、誰かに言葉にして教えることは想像以上に難しく、それが伝わって教えた子が上達していくのを見ることにとても喜びを感じるようになりました。
7年ほどアシスタントとして先生の教え方、レッスンの組み立て方を学んだ頃、ふと感じた違和感。
バレエはお金がかかる。それによって初めの一歩を踏み出せない人がいるということ。
子供にバレエを習わせたい!でもお金がかかりそう。
家事や育児、仕事の傍ら体を楽しく動かしたい。でも家計に自分の習い事で負担を掛けられない。
そんな方が日本には沢山たくさんいるということ。
私自身、裕福な家庭では決してありませんでしたし、バレエはお金に余裕がある人がやる習い事なんて意識はこれっぽっちもなく、バレエを習っていただけに、アシスタントになり、先生側の立場になったときそれをとても感じました。
何とかしてバレエのイメージを変えたい!誰にでも気軽に始められてもっと身近なものに感じてもらいたいという思いから、
このFairyBalletStudioをオープンしました。
バレエは全身運動でもあり、女性の美しさを最大限に磨けるものです。
スタジオに来ればバレエ好きな仲間とみんなで楽しくレッスンしますが、レッスン自体は自分の体と対話しながら筋肉の使い方や手の動かし方、美しい姿勢を保つにはどうすれば良いか・・・自分自身を客観的に見ることも必要で意外と孤独で単調な作業でもあります。
しかしそれを積み重ねていく事、努力する事、決して諦めない事が、その人を美しく凛とした素敵な女性に心身ともに成長させて行くのだと私は思います。
教室の雰囲気は先生の雰囲気がそのまま出ると言います。
いろいろなバレエ教室を見て、いろいろな厳しく怖いバレエの先生を見てきましたが、私はそれは出来ません。
私の目指している教室は、生徒が先生の顔色をうかがいながら怒られないようにただ言われたことをやるだけだったり、笑って踊りなさいと言われたから笑っているような教室にしたくはありません。
心から踊ることを楽しんでもらいたい。バレエってこんなに楽しいんだ!っということを感じてそれが見ている人にも伝わるように踊って欲しいと願っています。
FariyBalletStudioに通う生徒さんに願うことは人を思いやれる人になって欲しいということです。
私はいつでも全員に楽しくバレエをやって欲しい、全員に上手になってもらいたいと思って指導にあたっています。
でも一人一人、身体の条件も違えば、成長する速さも違います。
そしてなにより、今一生懸命バレエに通っていても、将来バレエの道に進む子がそう多くはないだろうということも分かっています。
例えこのスタジオから巣立って行っても、ここで学んだことがその子の将来に1つでも役に立てばと思って、日々生徒たちと接しています。
1つはあいさつ。これはバレエだけでなくどの世界でも必ず役に立ちますし、挨拶が大きな声で出来るか出来ないかは第一印象を左右するほどとても大切なことです。
2つ目は他人を思いやる気持ち。生徒たちには年上の子は年下の子の面倒を見てあげるように日々話しています。
先ほども話した通り、バレエはついつい自分の世界に入りがちで周りが見えなくなることがあります。
自分だけ良ければそれで良いのではなく、周りに困っている人がいないか、常に周りを見てレッスンさせています。
そうすることで内気で恥ずかしがり屋な子がお姉さんになっていったり、傲慢でわがままな子が優しくなったり、ママがそばにいないと泣いてしまう子が優しいお姉さんに頼って少し成長出来たりと、頼る側、頼られる側、両方に優しさが生まれるはずです。
教室には一人っ子の生徒も沢山います。
始めは年の離れた子との接し方がぎこちなかった子も、そうしてるうちに率先して面倒を見てくれたり自分も背中を見られているからしっかりレッスンしなきゃという気持ちも生まれてきています。
困っているおばあちゃんがいた時にすぐに手を差し伸べられる、そんな人に成長していってほしいと願っています。
また他のバレエ教室と大きく違う点は親御さんの見学をいつでもOKにしているところです。
私の知っている限りレッスン中親御さんがいつでもレッスンを見れる教室はありません。
これには理由があります。
私の子供たちへの接し方、レッスンの仕方をなんと無くでも見て、今上に書いたような私の生徒たちへの想いを感じて欲しいというのがたった一つの理由です。
入会された生徒さんや親御さんに、毎回こういう想いで教室を立ち上げ、こんな想いで生徒と接しています!とお話しすることはありませんが、レッスンを見てそれを少しでも感じ取って頂けたらと思い、見学OKにしています。
普通どの教室も見学不可なのはスタジオが狭く、親御さんを入れられないという理由もありますが、ほとんどはすぐそばで親御さんが見ていると子供が集中できない。見学している親御さんたちの方がお話に盛り上がってしまい、レッスンにならない。先生の教え方を監視されているようで見学OKなんてありえないというのがバレエの先生の正直な意見でしょう。
とても厳しいバレエの世界。時には厳しく指導しないと精神的に強くなるのは難しい為、泣いても踊らせるスタジオは多いです。
私も生徒たちに全く怒らないということはありません。
ただそれには理由があり、バレエが上手になりたいという意思がない時に怒ります。
決して良いところだけ見てもらおうというのではなく、親御さんも一緒に感じて欲しいと思っています。
子供のバレエが好き上手になりたいという気持ちを大切に、情熱と責任を持って日々指導に当たっておりますので、どうか今後ともご理解、ご協力をお願いいたします。
本当に長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。
発表会まであと2か月を切りました!
私を含め生徒たち一同、心に残る良い舞台にしたいと気持ちを一つにして練習に励んでいます。
沢山のお客様に観て頂き、踊る私たちも観にいらして下さるお客様も幸せになれる発表会にしましょう♪
今後もFairyBalletStudioの生徒さん1人1人が充実したレッスンを受けて頂けるよう、私も日々成長して行きたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。
FairyBallet
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